kazuki-nakazawa’s blog

株式会社Sea Glass代表取締役 フライドポテト専門店フリッツフリッツ店舗責任者 就活支援、採用支援、人事代行、インターンシップ支援をメインで事業展開

起業のリアル〜1度会社で働いて起業する方が良い〜

2014年から個人事業主として創業し、2016年に法人化して約2年。

そろそろ5年目に入ろうとしている。

 

毎月吐きそうな生活やしんどい日々、ギリギリな生活を過ごしていますが、経営者を辞める事は今後も無いと思うんです。

 

「起業/フリーランス

というワードがネットでも、周りでもよく出るようになり、簡単に出来るようになってきた。

私もそのうちの1人である。

一見、華やかに見える「起業家/経営者」

私が感じる起業するにあたって気をつけた方がいいポイントをまとめてみようと思う。

ちなみに今の私には金も無ければ、何をしていいかも分からないという結構末期な状態で書いているため、リアル感はあると思う。

 

1、適正価格の追求が難しい

最初はクライアントが欲しい。

初月から売上を創りたい。

そんな一心から、営業活動に行くものです。

そこで必ず出るのが「価格」

私もそうですが、結構安く設定しがちです。

採用支援を1万円でやるというのは今考えると恐ろしい事ですが、当時の私はクライアント数や1円でも多く会社にお金が入ってくる事ばかりを考えて安売りしていました。

結果、工数ばかりが増えて、金額と動きが比例せず、どんどん疲弊し、キャッシュフローが回りにくくなります。

Sea Glassは有り難い事に設立時から約10クライアントほどいましたが、売上的には50万もあがっておらず、かなり苦しい時期を過ごしました。

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2、数字(キャッシュフロー等)の勉強

ここかなり重要です。

いつお金が入ってきて、いつ払わないといけないのか。

PL、仕入額、税金など数字、キャッシュは起業をするならある程度の知識は必要かと思います。

私は、卒業後、すぐ起業をし、数字は肌感でやってきました。

原価、売値などは自分の気分でお恥ずかしい話、決めてきました。

1の話に似ていますが、数字をしっかり理解して動かないと最初は良くても、ある程度の年数が経つと自転車操業になりやすいです。

私の場合は、アルバイト(コールセンター)を途中しながら、そのお金を会社に回したりして、目先の支払いを何とかしていた経験があります。

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3,事業の創り方

これは起業をする際、「何を売るか」の部分で悩むところです。

・あったらいいなぁ〜

・これなら必要だろう

・これなら出来る

経験則、価値観測で事業を創る方も多いと思います。

私もそのうちの1人です。

が、ターゲット、ニーズ、マーケティング、広告、価格、サービス内容などしっかり練らない事には、行き当たりばったりだとすぐ壁にぶつかり、潰れます。

私は、就活の経験から、中小企業と学生の出会い場を創りたい!ということでイベントから始めましたが、その熱量で決めたもので走り続けたので、どんどん質などが下がり、最終的には1度手放すという選択を取りました。

こういうのは企業に入るとある程度教えてもらえるので、良いと思います。

 

4,学びや知識は自分で勉強するしかない

企業に勤めると「研修」や「勉強会」などがあります。

商品の知識や3のように事業の創り方や資料の創り方、プレゼンの仕方など上司が教えてくれたり、社内でそういう機会はあると思います。

が、起業をすると自分で求めていかないと皆無です。

私は採用/就活系に携わっていますが、創業後、1,2年は自己流でやってきました。

他社は沢山の情報を持っていますが、私は肌感レベルの話しか出来ない。

本を読んだり、ネットで調べても先輩、上司は居ないのでなかなか聞く機会も無い。

学びの場って結構幸せな事で、用意されてかつお金も貰えるのは素晴らしいと思います。

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5,助けてくれる人はほぼ居ないと思った方が良い

応援してくれる人は居ても、結論、自分でなんとかするしかないのです。

起業すると会社が守ってくれるわけでもありません。

全て「自責」です。

自分の発言が命取りになる事もあります。(私はそれで仕事を何個か無くしています)

ミスをしても会社なら会社が助けてくれます。

そして、学べます。

が、自身が経営者ですと、もちろん自分で仕事やクライアントは選べますが、失敗をするとそのミスは自分で尻拭いするしかないのです。

・お金

・仕事

・人

ここが良く悩むポイントですが、結局は自分でどうにかするしかないのです。

自由はありますが、それには自責もつきまといますね。

私の場合は、幸せな事に一緒にお仕事をさせていただいている経営者さんが居て、沢山助けてもらっているので書き方として0ではなく「ほぼ」という書き方をしています。

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6,最後に

このような事がごく一部ではありますが、リアルです。

どんな経営者さんもそうやってしんどい部分がありながら隠して、走っていると思います。

自分の事より社員たちを守る事を優先し、コンプラだ、セクハラだ、と規制と法の狭間で苦しみながら生きているんです。

それが無理な人は起業は辞めた方が良いと思います。

 

私はFoundream時代からSea Glass、株式会社Sea Glassとやってきました。

アルバイトで生計を立てたり、時には人から借りたり、テレビCMで綺麗な女優さんがあま〜い声でお金を貸してくれる会社紹介の場所で借りたりして守ってきました。

今でもいつ終わってもおかしくない状態を毎月なんとかやりくりしています。

最初は1人だったこの会社もいつの間にかデザインのパートさん、ポテト屋のスタッフと7人に増えていました。

とてもしんどいはずなのですが、「守りたい」「幸せになって欲しい」という想いは1度も無くなる事は無く、ここまで続けてきました。

沢山、起業のリアルを書きましたが、もちろん良いことだってあります。

それが私が経営者を続けている理由です。(恐らく、死ぬまで経営者で居ます)

誰に何を言われても、自分が贅沢出来なくても、自分が死ぬほど動いても、それでもいいなぁと思える職業でもあります。

いい部分は直接聞くか、また後日書きたいと思います。

この記事が少しでもお役に立てたら光栄です。